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分譲住宅の基礎知識
角地の分譲住宅は住みやすい?
公開:2024.06.28 更新:2024.06.28角地は、住宅や土地が2つ以上の道路に面する場所を指し、特に南東角地は日当たりが良く、西日を避けられるため快適な居住環境が期待できます。一方で、騒音やプライバシーの問題があるため、購入時には慎重な検討が必要です。
角地の建設費用は高めで、増築時には道路斜線制限などを考慮する必要がありますが、将来的な資産価値や健康面での利点も大きくなります。角地の選択は、日常生活の快適さだけでなく、将来的な投資としても有利な選択肢と言えます。
目次
角地とは?方角ごとの特徴も解説
分譲住宅を購入する際には、家の間取りや デザインはもちろんのこと、立地などにも重点を置く必要があります。分譲住宅の敷地のタイプはさまざまですが、中でも特にメリットが重視されるのが角地(かどち)です。
◇角地とは
「角地」とは、住宅や土地が接する道路が2つ以上ある場所を指します。具体的に言えば 交差点やT字路の角にあるのが角地です。角地は、向いている方角によって特徴や価格が大きく異なります。
例えば、南東角地は日当たりに恵まれており、なおかつ強い西日を避けることができるため、年間を通して快適に過ごせるのが大きなメリットです。このため、価格が高めに設定されているのも南東角地の特性と言えるでしょう。
◇方角ごとの特長
南東角地に対して、北東角地は日中の日当たりが確保しにくく、洗濯物が乾きにくい、カビなどに悩まされやすいといった特徴があります。
南西角地も、午前中は日光が当たりにくいため、洗濯物を干す場所を設計時に考慮するなどの工夫が必要です。さらに、西日の影響を強く受けるため、夏は西日による温度上昇を防ぐための対策が必要となります。
角地はメリットが多い反面、デメリットも多いため、信頼のおける工務店やハウスメーカーの住宅を選ぶことが肝心です。
角地の分譲住宅の問題点
角地の分譲住宅は多くのメリットがありますが、騒音と人目に関しては注意が必要です。また、利便性によって他の土地よりも高価になりやすいことにも注意しましょう。
◇騒音や人目が気になる
角地は二方向以上の道路に面しているため、車の通行量が多くなるのが一般的です。そのため、車の走行音や人の声などの騒音が気になる場合があります。特に主要道路に面している角地では、夜間でもトラックやバスの音が大きく聞こえる場合があります。
さらに、歩行者や車からの視線が入りやすく、プライバシーが確保しにくい点も特筆すべきでしょう。リビングや寝室などのプライベートな空間が道路に面している場合には、人目に対する対策を講じる必要があります。
◇費用が高い
角地の分譲住宅は、費用が高くつくのが大きなデメリットとなっています。角地の住宅は資産価格が高いため、取得価格も高くなるのが一般的です。
さらに、騒音や人目など、プライバシーを配慮した設計をするために、建築費用がどうしても高めになる傾向にあります。例えば、敷地内にフェンスや垣根を設置するなどです。
角地の分譲住宅を買う前に考えておくこと
角地の分譲住宅購入を検討している際には、騒音や日当たり、プライバシーなどの問題に加えて、増築の可能性なども考えておかなければなりません。
◇優先順位
マイホームを選ぶ際には、すべての希望を満たすことは不可能です。限られた予算の中でできるだけ快適な住宅を選ぶためには、何を一番大切に考えているかを明確にすることが大切です。
予算や住み心地、ライフスタイル、家族構成のうちで何に優先順位を置くかを新と決めておきましょう。理想の暮らしは角地でなくても叶えられるという結論にたどり着くかもしれません。
◇増築の予定
角地の分譲住宅で増築を考える際には、道路斜線制限による高さ制限を考慮しなければなりません。
道路斜線制限とは、建物が道路に面する部分に一定の斜線を超えないように制限する規制のことで、道路の幅や位置によって建物の高さが制限されます。この制限は建物が周囲に与える圧迫感を減らし、日当たりや風通しを確保するために設けられています。
角地は2つの道路に面していますので、2方向からの制限を受けることになりますので注意が必要です。しかしながら、建ぺい率の面では「角地緩和」が適用されることもありますので、場合によっては問題にならないこともあります。
角地の分譲住宅で快適に暮らそう
いくつかのデメリットがあるにもかかわらず、角地にある分譲住宅の需要は高いのが特徴です。将来的には売却をしたい、あるいは快適に暮らしたいと考えているのであれば、価格が多少高くても、角地を選ぶのが得策と言えるでしょう。
◇資産価値が高い
将来的に売却することを考えているのであれば、角地は大変有利です。角地には、日当たりがいい、開放感があるなどさまざまなメリットがあるため、需要が高い傾向にあります。資産価値が下がりにくく、将来的に高値で売ることも夢ではありません。
同じエリアでも、角地は価格が高めに設定されていますので、購入する際には多少 負担になるかもしれませんが、長い目で見ればお得な買い物ということができます。
◇健康的で快適に暮らせる
角地は日当たりと風通しがよいため、健康的な暮らしをするには最適の環境です。湿気がこもりにくいため、建材が劣化しにくく、住んでいる人の健康を維持しやすいのが角地の住宅の大きな特徴です。
日当たりがいいことによって、洗濯物が乾きやすい冬場の光熱費を節約できるといった効果も期待できます。また、毎朝太陽の光を浴びることによって、生活リズムを整えやすい環境が得られるのも角地の利点です。特に長野県は年間の日照時間が多い地域なので、角地の利を十分に活かせるでしょう。
角地とは、住宅や土地が2つ以上の道路に面する特別な条件を持つ場所を指します。特に南東角地は、良好な日当たりを享受できるうえに、西日の影響を受けにくいため、四季を通じて快適な生活が期待できます。
しかし、交通量の多さや騒音、プライバシーの問題が懸念されることもあります。角地の建設費用は一般的な土地に比べて高くなる傾向があり、また増築の際には道路斜線制限などの規制に配慮する必要がありますが、その分、将来的な資産価値の上昇が見込める利点もあります。
健康面でも、良好な日照と風通しにより、建材の劣化が抑えられ、住環境の健全性が保たれやすいとされています。特に長野県など日照時間の多い地域では、この地の利を最大限に活かすことが可能です。
角地の選択は、日常生活の快適さだけでなく、将来的な投資としても有利な選択肢と言えます。購入を検討する際には、個々の優先事項や予算、ライフスタイルに合わせて、慎重に計画を立てることが重要です。