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分譲住宅の基礎知識
サンルーム付き分譲住宅を購入するときの注意点とは?
公開:2024.06.28 更新:2024.06.28長野でサンルーム付きの分譲住宅を検討している方は、いくつかの注意点を知っておくとよいかもしれません。
サンルームは快適な空間を提供しますが、夏季の高温対策が必要であり、場合によっては固定資産税の課税対象となる可能性があります。特に暑さ対策に関しては、サンルーム内の温度管理や屋根材の断熱性と遮熱性を確認することが重要です。
そのほかにも、カーテンや換気扇の設置を検討し、適切な環境での利用を目指しましょう。
目次
サンルームとは?
近ごろ、マイホームにサンルームを導入する家庭が増えています。サンルームにはさまざまな用途があり、四季を通じて快適に過ごせる空間を楽しむことが可能です。
◇サンルームとは
サンルームは、リビングルームや庭、テラスに隣接してせり出すように設置されたスペースのことで、ガラスやポリカーボネートを多用して自然光をたっぷり取り込める屋内空間です。太陽光を最大限に活用できるので、家族や友人たちとでくつろいだり、天候を気にせずに洗濯物が干せたりと、多目的に使用できます。
◇サンルームの種類
サンルームにはいくつかの種類があり、用途や家の広さ、予算に応じて選べます。
ガーデンルームタイプ
ガーデンルームタイプは基礎を設置し、柱や屋根も配置した独立した造りになっているのが特徴です。庭を望む形で設置されており、四季を通じて庭の植物を楽しめるという魅力があります。洗濯物を干すといった実用的な目的の他に、ガーデニングや読書スペース、ティールームなどとしても利用可能です。
テラス囲いタイプ
テラス囲いタイプは、既存のテラスや縁側をガラスやポリカーボネートなどで覆われたサンルームです。屋内の延長として屋外スペースを最大限に活用できるのがテラス囲いタイプの魅力で、本格的な基礎工事も必要がないので、手軽にマイホームに導入できます。
バルコニータイプ
バルコニータイプのサンルームは、2階のバルコニーやベランダにガラスパネルなどで透明な屋根と囲いを付けたもので、マンションなどにも設置が可能です。自然光を最大限に利用できるので、冬場は暖房費の節約にもつながります。
サンルームの意外な落とし穴
画像出典:フォトAC
生活空間が豊かになり、雨や花粉対策にも優れているサンルームですが、いくつかの注意点があります。サンルームの導入を考えている人は、注意点も知っておくことで後悔がなくなるしょう。
◇夏は高温になる
サンルームの囲いとして使われているガラスやポリカーボネートは断熱性が低いため、夏場は外部の熱が屋内に入り込みやすくなります。構造は基本的に温室と同じですので、真夏は非常な高温になり、長時間過ごすことは難しいです。
そのため、サンルーム内の室温が高くなるのを防げるような工夫が必要になります。
◇固定資産税の対象になる
サンルームを設置する上でもう1つ頭に入れておかなければならないのは、固定資産税の課税対象になり得るということです。サンルームが建物の1部として認識される場合には、固定資産税が課せられます。
ただし、テラス囲いタイプなどのように、周囲が完全に覆われていないサンルームの場合には対象外となることもありますので、設置する前に地方自治体に問い合わせてみるのが1番です。
サンルーム付き分譲住宅を購入するときのポイント
長野でもサンルームがあらかじめ設置された分譲住宅が人気ですが、サンルーム付き分譲住宅を購入する際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
◇暑さ対策を取り入れる
まずサンルームには暑さ対策を取り入れることが大切です。特に長野県は夏でも比較的涼しいエリアとはいえ、日差しによって、サンルーム内の室温がかなり上昇することが考えられます。
真夏には室温が50℃ほどまで上がることも珍しくありませんので、カーテンや換気扇、日よけなどといった暑さ対策は欠かせません。夏場だけ、屋根部分に葦簀(よしず)をつけるといった工夫も必要かもしれません。
◇断熱性・遮熱性の高い屋根材を選ぶ
分譲住宅とはいえ、カスタムが可能な場合には、サンルームの屋根部分に断熱性・遮熱性の高い素材を選ぶのも暑さ対策の方法です。屋根材には通常、ポリカーボネートが使用されますが、熱線カット率の高いポリカーボネートを選べば、サンルーム内が高温になるのを防げます。
熱線カット率の高い素材を選んだとしても、差額は10,000円程度です。
◇ランドリールーム付き分譲住宅も検討する
サンルームの懸念点が気になるのであれば、ランドリールーム付き分譲住宅の購入を検討するのもいいかもしれません。ランドリールームも天気を気にせずに洗濯を行えるスペースであるだけでなく、ガラス張りではないため、サンルームほど暑くなりません。
サンルームを主に洗濯スペース目的で利用しようと考えているのなら、ランドリールームを検討するとよいでしょう。
サンルームを取り入れて快適に暮らそう
サンルームが家にあると、機能性が向上するだけではなくて、家にいる時間が楽しくなります。子どもやペットの遊び場にもなるサンルームを取り入れて、快適な暮らしを楽しみましょう。
◇子どもやペットの遊び場にもなる
家にデッドスペースがある場合など、サンルームを設置することによって子どもやペットの遊び場として活用できます。天気の悪い日でも日差しを十分に浴びながら遊ぶことができるので、子どもたちも大喜びです。
庭遊びのエリアとサンルームを動線でうまくつなげば、子どもたちが自由に動き回れるスペースが誕生します。また、ペットの遊び場や収納スペース、物干しなどとしても活用できるでしょう。
◇家の断熱効果が向上する可能性がある
サンルームを設置することによって、断熱効果が向上するのを期待できます。サンルームを設置することによって、2重窓のような効果が得られるので、サンルームに隣接している部屋は外気の影響を受けにくくなり、冷暖房費の節約にもなる可能性があるのです。
サンルームは、リビングルームや庭、テラスに隣接して設置されるガラスやポリカーボネートで覆われた空間です。自然光をたっぷり取り込みながら、家族や友人と快適に過ごせる場所として人気があります。
ガーデンルームタイプやテラス囲いタイプなど、用途や予算に応じてさまざまな種類から選ぶことが可能です。しかし、夏は高温になる可能性があるため、屋内の温度管理に工夫が必要となります。また、固定資産税の対象になる場合があることも覚えておきましょう。
サンルームを設置する際には、快適に過ごせる空間づくりのために、暑さ対策や断熱性の高い屋根材の選定が重要です。サンルームは子どもやペットの遊び場としても活用でき、家の断熱効果も向上する利点があります。